はじめに
通貨ペアに着目した口座選びについて解説をします。
最後までお読みいただくと、各FX会社がどのようなラインナップでサービス提供をしているのか分かりますよ。
また後半では、高金利通貨として初心者に人気のマイナー通貨について、そのトレード手法を紹介しています。
それでは始めていきましょう。
国内FXで用意されている通貨ペア
国内FX はクロス円に強く、以下基本7 通貨ペアは会社にかかわらず⽤意してあります。
- ⽶ドル/円
- ユーロ/円
- 英ポンド/円
- 豪ドル/円
- NZドル/円
- 加ドル/円
- スイスフラン/円
加えて、
- ユーロ/⽶ドル
豪ドル/⽶ドル
と⾔ったドルストレートも充実です。
そしてFXでは⽇本円の入金であっても、クロス円以外の通貨ペアで取引ができます。
その理由はあなたが⼊⾦したお⾦が、実際の取引で使⽤されるわけではないからです。
どう言うことかというと、⼊⾦額はあくまで証拠⾦つまり担保であり、実際の取引はFX 会社のお⾦を借りておこなうのです。
したがって世界で最も取引量の多いユーロ/⽶ドルや、基軸通貨である⽶ドルを使った取引が⽇本円でも⼿軽にできるのです。
チャンスを逃さない~会社の選び方~
それでは通貨ペア数を重視する際におすすめのFX 会社ですが、以下の2 社となります。
- ヒロセ通商
- SBIFX トレード
① ヒロセ通商は通貨ペア数50 で、国内FX最多となっています。
毎⽉おこなわれるキャンペーンでは対象通貨が都度⼊れ替わりますので、ドル円・ユーロドル以外の取引でもメリットを受けることが出来ます。
② SBIFXトレードは26と見劣りしますが、
- 中国⼈⺠元
- 韓国ウォン
といった、ヒロセ通商では取り扱っていない通貨があります。
世界情勢によって注⽬の通貨は変わりますので、上記2社を使い分けていくことがお勧めです。
例えば2015 年8 ⽉に実施された⼈⺠元の切り下げ、通称:人民元ショックでは、一瞬にして売り圧力が高まりました。
その際、ヒロセ通商だけでは対応しきれないトレード・チャンスを、SBIFXトレードでカバーすることができたのです。
通貨ペア数が多い会社の特徴
正直なところ、
- サクソバンク証券
- IG 証券
と外資系のFX 会社が多くの通貨ペア数を提供しています。
にもかかわらず国内FX をおすすめした理由は、外資系では個⼈投資家に対するサポートが不明確なためです。
FX では常に大きなリスクが伴いますので、
- 個⼈投資家を対象にしたサービス
- ⾦融庁による保護や規制
が⾏き届いた国内FX が、私たちは安⼼して取引をすることができます。
決して外資系を悪いと⾔っているわけではありませんが、FX のリスクをきちんと把握できるまでは国内会社に限定して選んでいきましょう。
マイナー通貨のトレード⼿法
通貨ペア数を重視するあなたはマイナー通貨に対して、メジャー通貨にはない魅⼒を感じていることでしょう。
確かに、
- 南アランド
- トルコリラ
- ラジルレアル
と⾔ったマイナー通貨は、メジャー通貨とは⽐較にならないほどの⾼スワップを提供しています。
しかしマイナー通貨でのトレードは、リスクオフ相場でのみ⾏うようにしなければなりません。
なぜならメジャー通貨のように流動性が⾼くないと、思惑と外れた際に⾝動きが取れない恐れが出てくるからです。
判断する⽬安としては、
- 相場全体で⽬⽴った材料が⾒られない
- ボラティリティ(変動幅)が⼩さい
ときがマイナー通貨の買い時です。
つまりファンダメンタルズ指標による価格変動が少なく、⼀定の値幅で均衡している状態がリスクオフ相場となるのです。
また話題性が⾼い旬なマイナー通貨では売買差益も狙うことができます。
過去に注⽬された通貨としては、
- ロシアルーブル:シリア問題など
- スイスフラン:2015 年1 ⽉のスイスフランショック
があります。
以上のことから通貨ペア数を重視する際は、同時にファンダメンタルズ分析に詳しくなることが⼤切です。
まとめ
マイナー通貨に挑戦する際は、先ずはメジャー通貨でFXの感覚をつかんでいきましょう。
なぜならマイナー通貨は、メジャー通貨よりもファンダメンタルズ指標が少なく価格変動も不安定だからです。
そしてマイナー通貨に挑戦する際、はじめは国内F Xだけで⼗分に対応できます。
しかし1社だけでなく2社でおこなうと、あらゆる通貨をカバーすることが出来ますよ。